今更ながら財務会計データの特徴~「企業会計」2024年4月号~
- 佐藤篤
- 2024年5月14日
- 読了時間: 2分
「企業会計」2024年4月号の連載「Pythonではじめる”までの”会計データマネジメント」の第3回は「会計データの特徴と分析実践の5ステップ」(小澤圭都)でした。
特にデータサイエンスを始める予定もなく、毎回何となく流し読みしている連載なのですが、今回の記事の中に仕訳データの特徴について触れられている箇所がありました。
読んでみると当たり前の事と感じるのですが、敢えて言語化されると「なるほど」と思わされましたので、当該箇所のメモ書きを記します。
ついでに、管理会計データの特徴にも触れられていましたので、その部分も記しておきます。
財務会計データの特徴
複式簿記という形式に基づく構造化されたデータである。これはデータ処理を容易にすることを意味する。
会計基準等にのっとったデータである。これはデータの正確性が担保されていることを意味する。
仕訳の元となる取引とデータの生成が時間的に近似している。但し、あらゆる仕訳が取引発生の都度行われているわけではない。
仕訳データの限界
ある取引を仕訳に対応づける際に、ビジネス課題の解決につながるかもしれない情報の一部が削ぎ落とされてしまう(ex.どんな商品を販売したかが仕訳データからは判別できないケースがある)。
管理会計データの特徴
組織の特定のニーズに合わせてカスタマイズされることが多い。
財務会計データと比較して柔軟性がある。
財務会計以外の情報(市場シェアや従業員満足など)も重要視される。
感想
仕訳データの正確性が高いというのはその通りとして、逆に解釈すると、正確性に欠けるデータも少なからず存在するということに今更ながら気付かされました。
同じように、構造化されていないデータもあるし、データの元となる事象の発生時期とデータ化される時期が近似していないデータもあるということで、仕訳以外のデータを扱う際の注意点として覚えておこうと思います。
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