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ニデック㈱の過年度決算訂正リリース

  • 佐藤篤
  • 2024年5月28日
  • 読了時間: 2分

2024年5月24日にニデック株式会社が「過年度の決算短信及び有価証券報告書等並びに内部統制報告書の一部訂正に関するお知らせ」をリリースしておりました(リンク)。


訂正の経緯については、当該リリースに以下のように記載されています。

2024年3月期決算における最終確認の過程で、当社の連結子会社であるニデックドライブテクノロジーにおいて、連結決算手続における当社グループの連結子会社間取引を伴う売上高等の連結調整の一部について調整対象を誤認し、売上高が過大に計上されていることが判明しました。


加えて、以下のような記載もあります。

企業結合等の実施により、暫定的な会計処理により開示を行っていたものに関しましても、その処理の確定による取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の金額へ修正をしています。

さらに、過年度の有価証券報告書等および決算短信を訂正するにあたり、個々に重要性のなかった未修正事項についても把握し、訂正後の連結財務諸表に適切に反映しております。


これら諸々の訂正の結果、2024年3月末の資本合計は訂正前の金額から8,611百万円減少しています。


会計監査人の立場からすれば、(恐らく)すったもんだあったにせよ、いろいろ修正してもらえるのは気持ち的にホッとするものです。


一方で、当該リリースには以下のようにも記載されています。

当社は本日、過年度に提出をした監査法人にて監査済の有価証券報告書及び四半期報告書並びに内部統制報告書の訂正報告書を関東財務局へ提出をいたしました。


分配可能額超過の時も監査法人への似たような言及がありましたし、会計監査人はいろいろ言いたいこともあるでしょうが、グループ全体で5億円超える監査報酬ですから、ここはグッと我慢というところでしょうか。

監査チームのご苦労が偲ばれます。

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