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J-SOX改正の解説記事まとめ(その3)~「会計・監査ジャーナル」2023年7月号~

  • 佐藤篤
  • 2023年7月21日
  • 読了時間: 2分

2023年4月に「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」、「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準」が改正されました。

それに係る解説記事が「会計・監査ジャーナル」2023年7月号に掲載されておりましたので、読んでみました。

今回は”その3”(最終回)です。


財務報告に係る内部統制の監査

  • 改訂前の内部統制基準等では、「監査人は、経営者により決定された内部統制の評価の範囲の妥当性を判断するために、経営者が当該範囲を決定した方法及びその根拠など合理性を検討しなければならない」とされていたが、改訂後の内部統制基準等で「この検討に当たっては、財務諸表監査の実施課程において入手している監査証拠も必要に応じて、活用することが適切である」ことを明確にした。

  • 評価範囲に関する経営者との協議についても、経営者による内部統制の評価の計画段階のほか、状況の変化等があった場合において、必要に応じて、当該協議を実施することが適切であるとしつつ、監査人は独立監査人としての独立性の確保を図ることが求められることを明確にした。

  • 監査人が財務諸表監査の過程で、経営者による内部統制評価の範囲外から内部統制の不備を識別した場合には、内部統制報告制度における内部統制の評価範囲および評価に及ぼす影響を十分に考慮するとともに、必要に応じて、経営者と協議することが適切であることを明確にした。

  • 「内部統制報告書の内部統制の評価結果において、内部統制は有効でない旨を記載している場合は、その旨を監査人の意見に含めて記載することが適切である」ことを明確にした。


※当該記事には中長期的課題についての記載もあるのですが、省略します。


適用時期等

  • 2024年4月1日以後開始する事業年度における財務報告に係る内部統制の評価及び監査から適用。

  • 関係法令等において、内部統制基準等の改定に伴う所要の整備を行う予定。

  • JICPAにおいて、改定後の内部統制基準等を実務に適用するにあたって必要となる実務の指針を作成する予定。

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